今、何ができるか

 戦争が、はじまった。
当事者である大統領は、決断しなければならない。
当事者である兵士は、戦場に向かわなければならない。
当事者でないヨーコ・オノは、平和運動を行い、
当事者でない私も平和な世界を祈るしかない。




 

いい鍋を買った。

 別に、料理が趣味というわけではないのですが、仕事柄、道具にはこだわりがあって、前から気になっていた「ル・クルーゼ」というフランス製の鍋を買った。噂には、聞いていたが、重い。しかし、その重さが、心地良い。うーん田舎のおばあさんが、永年愛用している感じ、わかりますか。
いまどき、一体成型の鍋なんて、どこ探したってありゃしない。 だけど、このフランスには、200年の昔から、変わらずあり続けている。自転車の歴史より古い。驚きである。 デザインも、使い心地も、塗りも素晴らしい。私が、買ったのは鮮やかなオレンジ。
そして、鍋奉行の私は、朝食のスタイルを家族にリクエストして決めた。 これで、温野菜をつくり、食卓の中央に鎮座させ、各自、すくいながら頂くのである。なんだか朝食が、いつもよりうまく、心が和む。会話が弾む。 たったひとつの鍋だけれど、それだけで、至福の気分が、味わえる。こういうのを「いい鍋」って言うんだろうな。ほんとに、生活と心を豊にしてくれるもの。 きっと、この鍋は、毎日の使用に耐えながらも、大事に扱われるだろうし、愛着も湧き、キッチンには、なくてはならないものになるに違いない。ひょっとすると、娘が、嫁にいくときに持っていくかもしれない。これこそ、私の求めている思想であり、哲学なのだ。そう、ル・クルーゼの鍋のような思想の自転車。そういうものを皆さんに届けたいと思っている。いい鍋を買った。




 

いっしょうけんめい

 めずらしく、休みが取れて時間が空いたので、娘のスイミングスクールを覗いて見ました。まだ小学生の低学年なので大したことはないだろうと思っていたのだけれど、大間違い。なんと、休み無くほとんど連続で、泳ぎ続けている。何回も何回も25Mプールをコーチに指示されながら泳ぐ。マジかよ!とキムタク風に思わずセリフが飛び出そうになる。しかも、うちの娘は、ドンクサイ。後から来た子に抜かれてしまう。だから、休む暇もありゃしない。親としてはハラハラである。また、ある子は、半ベソかいているし、水の中なのに顔が真っ赤な子もいる。でも、コーチは、絶対手を抜かない。もちろん、うちの子のような必死こいてる子には、ナイスフォローの声をかけてますけど。
見ていて思ったのですけど、コーチも生徒も一体となって、泳ぎをマスターさせたい、したいという姿は、何か、我々大人に、「忘れているんじゃないですか?」と60年代の街の空き地で、子供達に囲まれている自分を見てしまいました。
そう、子供の頃、誰もが持っていたひたむきな「いっしょうけんめい」さ。




 

ただで出すもんやから大切なんや

 確か、お正月の日経新聞の中で、嵐山光三郎氏が、どうせ本を読むなら一行でもいいから書評を書いておけ、それが自身の血となり肉となると書いていたので、せっかくだから本好きの私としては、コラムの中で、紹介してみようなんて思ってみました。さて、最初に取り上げる本は、
大崎善生 「パイロットフィッシュ」
です。大崎氏の作品は、将棋関係の話が、多いのですが、やはり話の流れが、いろいろな手で読者を楽しませ、最後に詰めるという形が、多いような気がします。そして、この方は、本当に人にやさしい。そのやさしさのニュアンスは、読んでいただければわかると思います。この作品は、誰がどうみても恋愛小説ですけど、できれば、飲食店関係の方は、読んでおくとためになりますよ。ヘタなビジネス書を読むのなら、この一冊で十分じゃないかな。特にこの小説に登場するナベさんの一言。
「ただで出すもんやから大切なんや」p121
は、多くの人への教訓と応援になるに違いないと思うし、ここに気づいて欲しいとも思います。ちょっとエラソーニなりましたが、ぜひ読んでみてください。




 

生活と心を豊かにする自転車を手軽により多くの人に届けたい

 昨年から忙しくやっと、更新らしい更新ができて、このコラムも今頃、新年一発目となりました。というわけで、遅ればせながら今年もよろしくお願い致します。さて、去年は、ただ、ただ忙しく仕事をしてきた感が、あるけれど、その忙しさにかまけて、途中息切れした部分もありました。いつのまにか基本を見失うことがあったような気もします。私の基本は、五省です。これは、昭和7年、海軍兵学校の松下少将が、創始したものですが、実によくできているので、私の作業場に、掲げてあります。これにしたがって振り返ると自分のいたらなさが、よくわかるのですが、今年も基本に忠実に進んで行こうと思っています。あたりまえのことをあたりまえに行うというのは、以外に、できていないもので、お客様にとってのあたりまえという視点を見失わないように、今年も、生活と心を豊かにするいい自転車を手軽により多くの人に届けたいと思っています。
五省
一、至誠に悖るなかりしか。
一、言行に恥ずるなかりしか。
一、気力に欠くるなかりしか。
一、努力に憾みなかりしか。
一、不精に亙るなかりしか。




 

imagine

 12月8日、この日が何の日か、知っているだろうか?そう、今から22年前ジョンレノンが、凶弾に倒れた日である。当時、高校生だった私は、発売されたばかりのアルバム「ダブルファンタジー」を買おうかどうしようか迷っていた時だったと思う。テレビのニュースでは、世界中のファンが、悲嘆に暮れる姿を映し出していた様な気がする。そんな記憶しかない。別段、ショックだったとか、落ち込んだとかは無かった。ただ、何かが終わったのだという印象は、強く残っていた。

やはり、imagineは、今でも好きで、そして22年経っても、相変わらずラジオでは、リクエストされ、流れてくる。その変わらないメッセージは、一つの思想であり、それをずっと発信つづけることが、できるのは、もはや神に近い。

今、私の置かれている立場は、ただひとつの小さな存在ではあるが、永く生き続けるメッセージをこれからの時代に発信続けたいと思う。

「いい自転車に乗ろうよ!」

そして、多くの人がジョンのメッセージを忘れないで欲しいと思う。

Imagine all the people living life in peace.




 

紳士的な対応

 仔犬を飼った。はじめての経験ではないが、非常に梃子摺っているので、隣の家の北原さん(犬には、ちと詳しい)に相談したところ、いろいろ教えていただき、さらに、獣医さんまでその場で電話をかけて紹介していただいた。 (こういう親切な北原さんを、私は、とても尊敬してしまう。)それで、仔犬にワクチンが必要であるなんて事は全く知らなかったのだが、教えられた通りその、獣医さんのところへ出かけて見た。北原さんが、云うのには、「これといって気取らないその辺のオヤジ」で、腕はいいという触れ込みだったので、人間で言うところの「赤ひげ」だなと勝手に想像していたのである。しかし、その先生は、「オヤジ」なんて感じではなく、銀座あたりのバーのマスター。がとっても近い。しかも、妻の矢継ぎ早の質問に対しても、とても、柔らかい態度で、ひとつひとつ的確に答えている。その内容は、ど素人に近く、ややもすれば、いやな顔の一つもでるはずであるが、丁寧に、例を挙げて説明してくれるので、とてもわかりやすい。 そして、犬への接し方も、きちんと犬の名前を、呼びかけ、顔面を鼻先に近づけて、これからあなたの担当ですよ、よろしく!と挨拶し、それからはじめたのだ。つまり、犬に対して仁義を切ったのだ。そんなのあたりまえだよと言われるかもしれない。でも、
その一連の接し方、対応が、完成されたものであり、相手が、犬であっても手を抜かない一生懸命さが、伝わってきて、感動さえ覚えたのである。

あたりまえのことをあたりまえにこなす難しさ

は、骨身に沁みているが、ここにそれを体現している人がいた。
紳士的な対応である。見習いたい。
余談では、あるが、この動物病院は、実にシンプルで、看板なんてひとつしかないから、見落としそうである。立地条件は、悪いと言っていいかもしれない。それなのに、ひっきりなしに患者?が、来るのは、この先生の紳士的な対応が、理由だと、私は思っている。




 

その人の接客

 公園のような広いスペース、覆い被さって来るような棚の列、恐るべき物量である。あるホームセンターで、探し物が、見つからず途方にくれてしまった。店員を捜そうと思っても、ぜんぜん見当たらない。私のようなお客様も、ちらほら見受けられる。と、バックヤードから、いきなり従業員らしき人物が現れた。私も含めて数人が、一斉に声をかける。これを捌くのは、大変だ。しかしその人(パートさんらしい)は、冷静に公平に処理をしていた。誰かを放っておく事も無くサッカーのディフェンスの様に・・・。
しばらく待たされたが、その人は、私の捜し物を正確に見つけて来てくれた。かなり特殊なものであったのでこの人には無理だろうと思っていたが予想に反した。しかも、その使用方法及びこの商品の種類についてまで、中身を取り出し丁寧に的確に教えてくれた。だが、私は買わなかった。その商品の価格が、予算超過であったからである。それを説明するとその人は嫌な顔ひとつせず、決して嫌味でなく、又ご入用の際は、お願いしますと言って下がった。ともすると、こんな場合、舌打ちされたり、表情の奥底に「説明して損したぜ!」と言うのが見て取れるのだが、その人には、全く感じられなかった。買い物をした訳ではないのに、何か爽快な気分であった。できれば、うちのお店で働いてもらいたいとさえ思ったのだ。こういうケースは、ままあるが、果たして私の場合は、お客様にどう感じ取られているのだろうか?四角い顔などしているのではなかったかと不安になってしまった。できれば、こういう慮る力は、自然に身につけたいと思っている。
そして、その人が、接客中、終始一貫していたのは、笑顔であったことも忘れないでいたいと思う。




 

仕事論

 最近、職人に、とても興味があり、ここのところ立て続けにその関係本を読み漁っている。法隆寺の西岡棟梁、そのお弟子さん、本田宗一郎の自伝、建築家の安藤氏、等の本である。中でも、東京三田のフランス料理店「コートドール」料理長斉須政雄氏の本は、秀逸である。シェフの素材を見極め加工し味付けて出すという感性と仕事に取り組む姿勢に、自転車屋としても通じるものがあると感じる。そして、その通りであった。教わるべき点があった。反省させられた。私など、仕事振りに、まだまだばらつきが、あるが、「いい自転車として喜んでもらえる」ことが、仕事の基本と考え精進したいと思っている。もし、機会が、あれば、皆さんも、読んで見てください。




 

いい自転車に乗ろうよ!

 自転車なんて、値段が安ければいいじゃない。と人は言う。でも、それは、品質が、良くてという前提が、ないとだめだと思う。今、流通している一万円前後の自転車の品質は、問題外だ。全く乗り手の事を考えていない。単純に「安けりゃいいんだろ」という声が、聞こえてくる。また、それを良しとして、買う側にも問題は、ないだろうか?どうせ盗まれるから、どうせ壊れるから、何度聞かされたことだろう。駅の放置自転車の山を見れば「どうせ」がいっぱいです。一生懸命空き缶・家電のリサイクルをしても、自転車の不燃ゴミの山は、増えつづけている。もちろんメーカー・行政の対応にも大きな問題があることは承知の上での事ですが、だからといってそれを待っていてもしょうがない。個人レベルで、考え直しましょうよ。自転車は、消耗品では、ありません。耐久消費財です。60年代以前の生まれの方なら、自転車のリムを一生懸命磨いた経験が、あるはずです。せっかく買ってもらったいい自転車だから、永く乗るために、大切に磨いたはずです。自転車への愛が、あったはずです。まずは、地球環境対策もそこからです。だからこそ「いい自転車に乗ろうよ」と私達は、言うのです。少々値が張っても、気に入ったデザインや色、機能の付いたお気に入りの一台を見つけて永くつきあいましょうよ。わたしたちもがんばりますから。




 

服部さんからのメ−ル

 なじみの服部さんからのメ−ルが、届きました。ホ−ムペ−ジに、勝手にいろいろとつかわせていただいた事を、お知らせしておいたのですが、事後承諾という形にもかかわらず快く承諾して頂き、さらに感謝されてしまいとても恐縮しています。
日々商売をしていると、いろいろな事が起きます。未熟者の私はお客様に怒られることもあります。まだ、ご指摘下さる場合は、救いがありますが、素直に受け止め反省することができる)場合によっては、何も言わずに離れていくお客様が、あるかもしれないと思うとゾッとします。日々精進しかないでしょうか。がんばります。そんな時に、この様なメ−ルを頂けるのは、商売人にとって何よりうれしいことなのです。これが、気持ちをハッピ−にさせさらに良いサ−ビスをしようという原動力になります。
ネットのショップで何ができるのか?模索中の私に答えを導きだしてくれた 服部様のメ−ルに心より感謝致します。(002)2001-09




 

<イタリアの青い空

 はじめまして、サイクルショップしんせきの店長です。当店は、いい自転車を専門に扱っています。お店については、homeをご参照ください。さて、ネットショップに関しては、まったくの素人で、不備な点が、多数ございますが、これから、勉強して、徐々に立ち上げていくつもりですので、宜しくお願いいたします。
当初、私の考えとしては、ネットで販売した自転車に対してフォロ−ができない。調整点検等のアフタ−サ−ビスが実施できないことは、私の、お店のポリシ−に反するため二の足を踏んでいました。が、事後メンテが、比較的やりやすく標準化された車種であればできるのじゃないのというyuriさん(奥さんです。)からの強いすすめもあり車種を限定してやってみようと試しにはじめてみたのです。このときは、まだ、ホ−ムペ−ジも無いので某検索サイトを利用させていただきました。そこで、愛知の服部様よりご注文を頂きお取引をすることが、できました。この出会いが、ホ−ムペ−ジを立ち上げるきっかけとなったのです。もちろんネット上ですから、当然合ったことも無く顔は、見えないのですが、メ−ルの文字のやりとりだけで、相手の方と通じ合える素晴らしさは、この環境ならでは のものだと確信しました。私にとって、この体験は、商品が、売れたという喜びよりも見ず知らずの方と知り合えて繋がれるほうが数倍嬉しかったのです。たまたまなのかも知れません。しかしこれならホ−ムペ−ジを立ち上げてもいいかもなと思いはじめていたころ また、服部様より1通のメ−ルが、届きました。それには、つい最近新婚旅行で出かけられたイタリアフィレンツエの写真が、添付されていました。
このイタリアの青い空きれいですよね。これに感動して、それから2週間ひたすら、パソコンに取り組みネットショップをなんとか立ち上げました。私をやる気にさせてくれた1枚の写真です。
今日、台風が過ぎ、急に秋っぽくなり写真の空と同じようになりました。全国に、いい自転車をきっかけとして多くのお客様といいつながりを持ちたい。
この空のように。(001)2001-09